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 杉谷ひろば 2021年3月号 No.120
  大震災・原発事故から10年、過ちは繰り返すまい!

 東日本大震災・福島原発事故から10年を迎えました。
 原発事故を経験し、原発に対する私たち国民の意識は大きく変わりました。地球の裏側のドイツは直ちに原発からの脱却を決定し、自然エネルギーへ大きく転換しました。なのに肝心の日本の政治は、10年たった今も「原発依存」から抜け出せていません。今、若狭湾にある高浜・美浜原発では、設計寿命の40年を超えて再稼働の準備が着々と進められています。本当に恐ろしいことです。
 原発は、ひとたび事故が起これば人間の手に負えないことを、もう忘れてしまったのでしょうか。何十万人もの人々が故郷を追われ、今も数万人が帰れない現実を、見て見ぬふりするのでしょうか。
 10年前のあのときの衝撃を思い起こし、過ちは決して繰り返さない決意を新たにしたいと思います。 
   (2月27日・杉谷 伸夫)

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◆ 大震災・原発事故から10年 : 過ちは繰り返すまい!

 東日本大震災・福島原発事故から10年を迎えました。
 原発事故を経験し、原発に対する私たち国民の意識は大きく変わりました。地球の裏側のドイツは直ちに原発からの脱却を決定し、自然エネルギーへ大きく転換しました。なのに肝心の日本の政治は、10年たった今も「原発依存」から抜け出せていません。今、若狭湾にある高浜・美浜原発では、設計寿命の40年を超えて再稼働の準備が着々と進められています。本当に恐ろしいことです。
 原発は、ひとたび事故が起これば人間の手に負えないことを、もう忘れてしまったのでしょうか。何十万人もの人々が故郷を追われ、今も数万人が帰れない現実を、見て見ぬふりするのでしょうか。
 10年前のあのときの衝撃を思い起こし、過ちは決して繰り返さない決意を新たにしたいと思います。 
   (2月27日・杉谷 伸夫)


◆ ワクチン頼みでなく、徹底した検査と感染対策を

 テレビの報道はコロナワクチン一色です。気になるのは当然でしょう。しかしたとえワクチンの効果が期待通りであったとしても、集団免疫が獲得されるには年単位の時間がかかると言われます。ワクチンに過度の期待をせず、基本的な感染対策が重要です。国は、国民の感染防止行動にのみ依存せず、検査と医療の体制をしっかり整える責任を果たすべきです。
 まずは医療・介護・子育て支援の現場など身体接触が避けられない人々への定期的なPCR検査の実施が必要です。そして感染者が入院・療養できる体制づくりを急ぐことを求めます。

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◆  向日市の新年度予算(案)

 私が注目する事業

 この4月以降の1年間に向日市が行う仕事が、予算として議会に提出されました。
★予算書その他の議案は、向日市議会のホームページの「議案・議決結果」に掲載されています(右のQRコードから)。当初予算については「主要事業」がわかりやすいので、これをまず見て頂くことをお奨めします。その他の議案の説明は、「議案・議決結果」一覧の末尾にある「議案概要」をご覧ください。

●未来の保育士支援事業金(1,630万円)
 -民間保育所の保育士確保へ、新たな取り組み
①保育士奨学金貸与
月額2万円まで。卒業後に向日市内の民間保育所で勤務する間は返還免除されます。
②保育士奨学金返還支援
月額2万円まで。向日市内の民間保育所で勤務する間は他県から借りている奨学金の返還を補助します。
※心配な点
 向日市内の民間保育所に就職限定の条件で「2万円の奨学金免除」-これで応募がどの程度あるだろうかと少し心配。(周りの他市がもっと高額の家賃補助制度を行っている)

●公立保育所環境整備(1,250万円)
 -保護者の希望が実現へ
①保育士1人に1台タブレット端末を配備し保護者との連絡や子供の登降園管理システムを導入
②紙おむつを園で処分し、持ち帰りをなくす

●高齢者の見守り強化(973万円)
 -求めていた2つの事業が拡充へ
①配食サービス:週4回→週12回へ大幅拡充
②あんしんほっとライン:急病・災害時の緊急通報や相談通報。固定電話回線がなくても携帯電話でも利用可能になります。

●水道料金の基本料金減免(7,036万円)
 新型コロナの影響に対する市民と事業者への支援策として水道料金の1期分(2か月分)の基本料金を減免(標準的な20ミリ口径の家庭で2,464円)。

●第3次向日市環境基本計画等策定(658万円)
 2021年度中に、今後10年間の「環境基本計画」と「地球温暖化対策実行計画」を策定します。


 チェックが必要な事業

●コロナワクチンの接種
 国からは冷凍庫が届いた他は、報道されていることしか情報が無いが、すぐ対応できるよう準備を奨めているとのこと。今後に注目です。

●JR向日町駅東口開設推進(2億5,240万円)
 JR各社などでつくる再開発準備組合(向日市が事務局)が基本計画をまとめ、実施設計に着手します。橋上駅舎・東西自由通路・駅ビル・タワーマンション・駅前広場などの内容、周辺住民への説明等、できる限り早めの情報開示を求めます。

●介護保険料は基金を取り崩しても引き上げ
 来年度から3年間、約6.4%アップの介護保険料案が提示されました。基金全額3.3億円を3年間で取り崩して、ようやくこの保険料になるとのこと。財源の半分を保険料とする仕組みでは、どんどん上がることは避けられません。

●国民健康保険料は小幅の引き下げ
 新型コロナによる受診控えの影響などで、医療費支出が減っているため、平均保険料は4.8%程度下がる見込みです。

●証明書のコンビニ交付導入(2,981万円)
 マイナンバーカードを使ってコンビニで住民票等を取得できるようにする。しかし3千万円近くの事業費をかけて行うべきでしょうか?コンビニで発行される証明書1通当たりの向日市の負担は3,000円程度かかることになる計算です。


◆  議会一般質問予定


【1】向日市でも気候非常事態宣言を!・・・今後の10年の取り組みが、地球の未来を決める


 地球温暖化の影響は、毎年のように起きる豪雨・巨大台風・異常気象などで肌で感じます。
 「プラネタリー・バウンダリー(惑星=地球の限界)」という言葉が使われています。無限の包容力があると思われていた地球ですが、私たち人間の活動が地球が許容できる限界を超えつつあります。ある限界を超えると、後戻りできない急激な環境変化を起こすといわれます。そして「その時」はもう間近に迫っていると世界中の科学者が警鐘を鳴らしています。今後の10年が地球の未来を決めるのだと。
 この差し迫った状況を発信しようと、世界中で「気候非常事態宣言」を発する国や自治体が広がっています。日本でも昨年11月に衆参両院が全会一致で「気候非常事態宣言」を採択しました。向日市でも宣言を行い、全力で取り組むことを呼びかけます。向日市が来年度作る「環境基本計画」「地球温暖化対策実行計画」は、市民の参画で策定に取り組むことを求めます。

【2】 新型コロナ感染拡大防止へ・・・高齢者・障がい者・子育て支援の従事者全てにPCR検査を

 ワクチン接種は強制のないように!

ワクチンは期待が高い一方で、市民の不安も多いです。厚労大臣も「接種するかしないかは国民自らの意思にゆだねられている」「接種していない者に対して、差別、いじめ、職場や学校等における不利益取り扱い等は許されない」と述べています。医療や介護の職場などで接種の強制圧力が起きないように、市民への発信と相談態勢づくりを求めます。

 
向日市も無症状者への社会的検査を!

 高齢者や障がい者支援の現場では、コロナ感染の危険からサービスを受けられずに状態が悪化してる方が増え、サービス従事者の感染不安も長期化しています。こうした方々は定期的に検査を受けれるようにすべきです。国も最近ようやく一部実施へ踏み出しましたが、向日市として、身体接触が避けられない従事者すべてがPCR検査を受けられるように求めます。

【3】職員のメンタルヘルス向上を ・・・職員が追い詰められないような、風通しのよい職場作りを

 一昨年、不当要求を受けた若手職員が追い詰められ、犯罪に荷担する事件が起きたことを契機に、事件を生み出さない組織改革を向日市行政に求めてきました。その中で、職員のメンタル面を支える態勢づくりが1つの重要な課題になっています。
 セクハラ、パワハラを含むメンタルに関する職員からの相談や休職者の現状報告を求めます。また、そうした状態に職員が追い詰められないよう、風通しのよい職場作りにむけ、どんな取り組みをしているのか報告を求めます。
 また職員のこころのケア、職場環境の改善において、労働安全衛生法に定められた衛生委員会が役割を果たしていなかったのではないかと疑われます。その改革についてもただします。


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 「ふさわしくない人々」 ・・・ 安野 洋子

 東京五輪パラリンピック大会組織委員長の森喜朗氏が辞任した。女性差別や発言によって辞めざるを得なくなったのだ。私はずっと前から、がんの後遺症からくる血の気のない顔を見ているだけで鬱陶しくなるのでほっとしていた。
 森喜朗氏は表舞台に立つ人ではなかったのだ。元総理かもしれないが、密室で選ばれたと言われ、15%の支持率しかなかった人である。それにサミットでクリントン大統領に出会った時に挨拶の英語を忘れ、「Who are you(誰ですか?)」と言ったらしい。クリントンはびっくりして「ヒラリーの夫」と言ったという。日本の新聞はあまり書かなかったが、外国では大きく載ったと言う。
 それに「IT」という言葉が出始めた頃 「ET」と言ったことなど、失言は限りない。私と同学年の人間だから余計うんざりしていたのである。次は誰が大会組織委員長になるかしれないが、ますますオリンピック・パラリンピックはコロナの中、中止すべきだと思うようになった。
 安倍政権の大番頭・菅義偉首相が表舞台に出てきて5ヶ月が過ぎた。コロナ、コロナに振り回されているが、コロナ特措法と感染症法の改正の会見の時は、さすがに下を見て読んでいないと思ったら、前のプロンプターを読んでいたらしい。安倍首相を見習ったのだろう。でもやっぱり記者とのやり取りは下手だった。
 朝日新聞記者の高橋純子さんが、首相はテニスをやっているようにしなくてはならないと言っている。議員や記者から打ち込まれた球を打ち返す、その真剣なラリーの応酬に政治家の気迫や努力の跡が感じられてこそ、理解と信頼が深まるという。しかし菅首相はテニスが下手というより、ラケットも握っていない。やっていることはまるでドッジボール。かわす、逃げることばかりしているという。あまり首相に適していないのに引き受けたので、悪戦苦闘しているというところだ。
 安倍首相の残り1年を引き受けただけで引き下がるか、9月の総裁選が見ものである。 (2月18日) 


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 学生インターンです!・・・杉谷事務所で議員活動体験中

●学べることを学びつくしたい (KORYU)

 福井県出身のインターン生です。議員インターンには社会経験を積むために参加しました。私はバイトの経験をしたことがほとんどなく、数少ないバイト経験も身内の職場だったため自分にとって緩い環境でした。なので、社会に出る準備の一つとしてこの議員インターンに参加することにしました。また、「社会経験を積むためなら、普通のアルバイトで十分ではないか?」という意見を言う人もいるかもしれませんが、私は将来地元に戻り市役所に就職することも視野に入れているため、地域のために働く地方議員さんのところで活動することは大事だと考えたからです。
 議員インターンを始めてから、まもなく3週間が経過しようとしています。議員インターンは、有意義な経験を得ることのできる毎日です。インターン終了まで残り約1か月、できる限り学べることを学びつくしていこうと思います(KORYU)

●コロナ禍で不安ではありますが (Riku)

 皆さんこんにちは!杉谷議員の下でインターン活動に参加している大学1回生です。昨年から続いているコロナ感染症は依然として収束する気配がなく、ワクチンの完全な配布を待ち望んでいる現状です。議員インターンについては中止の心配をしていましたが、感染対策等の実施により継続が決定したので安心しています。
 議員インターンには、私の将来の夢が公務員であり、政治に関わるという点で共通点がある議員活動から学ぶことが多いのではないかと考えたこと。さらに、座学では得ることができない経験が得られることを期待して、参加を決めました。実際に活動中は杉谷議員の政治についての経験を聞くことができ、教科書では学べなかった事などを知ることができましたので、とても良かったです。コロナ禍で不安な情勢が続いていますが、コロナに負けず残りの期間も精一杯頑張ります(Riku)

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