請願第7号「安心して子育てができる向日市になるよう5・6年生の留守家庭児童会受け入れ再開を求める請願」について、趣旨採択することに賛成討論をします。
向日市は早くから、市内6か所にあるすべての小学校の敷地内に学童保育(留守家庭児童会)を設置してきました。公立保育所も小学校区にほぼ対応するように6ケ所設置され、私が結婚した40年ほど前には、私が勤務していた京都市南区にある職場でも、「子育てするなら向日市がいい」という風潮があり、私も結婚して京都市から向日市に移り住み、今に至っています。二人の子どもも、保育所から学童保育までずっとお世話になり、大変感謝しています。当時大阪市に住んでいた妹から、「おにいちゃんとこはいいな」とうらやましがれたのを覚えています。向日市では、10年ほど前からは5,6年生の高学年まで受け入れを拡大し、厳しい入所審査は行わず、利用希望者は原則受け入れてきました。
ところが今年は5、6年生について、新規入会と夏休み入会を停止し、来年度からは年度当初から受け入れ停止することになりました。入会希望者が想定を超えて激増し、すべての希望者を受け入れることは困難なため、低学年の受け入れを優先する判断をしたということです。
学童保育の利用希望が急増していることは聞いていましたが、この3年ほどで利用者が約600人から約900人と約1・5倍になっていることには驚きました。このほかに夏休みだけの入会もあり、100人以上が利用しています。
実はこの問題がおきるまで、5,6年生までの受け入れは当たり前のことだと思っていたのですが、調べてみると、他の市町では未だ高学年の受け入れをしていないところも多いことを知り、また担当部署からの聞き取りなどを通じ、現時点でのこの判断はやむを得ない面があると感じました。しかし、当事者の方々にとって大変心配なことは十分わかります。特に夏休み期間中は、朝から夜まで長時間一人ぼっちの環境は高学年でも大変、との声は全く同感です。高学年の受け入れは難しい、で済ませるわけにいきません。学童の専用室の今すぐの拡張は難しいとしても、学校の教室の活用の余地はないのかなど、あらゆる手立てを検討していただきたいと考えます。また、学校敷地内の学童保育の他に、子どもたちが安心して過ごせる場の確保も、この機会に検討を進めて頂きたいと思います。
今議会の一般質問でも、子育て世代の議員の方々から、長期休み期間中の子どもたちが安心して過ごせるような場として、市の公共施設の活用の要望・提案がなされ、行政の方も活用を検討していく考えが示されました。ぜひ早急な具体化を進めていただきたいと期待します。しかし一方で、やはり希望する児童には、体制が整備された学童保育を確保することは重要です。
場所の問題以上に、指導員・支援員の確保が厳しいとも聞きました。その実状について詳しく承知していませんが、根本原因ははっきりしていると思います。学童保育の現場で働く指導員と支援員の全員が、正規職員でなく会計年度任用職員で、仕事の責任に比して待遇が低すぎるのです。学童保育に予算をかければ良いのですが、本来は国全体の施策として予算をつけないといけない問題です。
そんな時、たまたまこんなグラフを見つけました。「政府予算のおける教育予算と軍事費の推移」ですが、20年ほど前から教育予算が激減し、軍事費・防衛予算と逆転しています。今や教育予算は軍事費の半分です。改めて驚きと怒りが湧きました。自治体では、子どもたちのための予算の確保にも四苦八苦しているのに、根本的に間違っていないでしょうか。このグラフは、問題の根源を示していると思います。
今回請願されている5・6年生の留守家庭児童会受け入れ再開については、直ちに実施は難しいことは理解した上で、以上述べたような検討を進めて頂くとともに、早急な再開をめざすことを求めて、本請願を趣旨採択とすることに賛成します。
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