向日町競輪場アリーナ問題:道路整備の見通し無し
向日町競輪場にアリーナを整備する計画は、京都府知事から「8千人以上のアリーナを2028年秋に整備完了する予定」と発表され、5月から事業者の公募が始まりました。
6月初めに行われた京都府による住民説明会には、予定を遙かに上回る4百人以上の市民が参加。多くの市民から、住民の声を全く聞かずに一方的に決めた事への批判と、交通渋滞の不安、道路整備の見通しを求める声が相次ぎました。アリーナ整備に対する賛否に関わらず、道路整備は前提だというのが市民の声です。府の住民説明会でも、向日市議会でも、市民の疑問に答える説明はありませんでした。
道路整備の見通しについては、向日市は「しっかりと府と連携してゆく」と述べるだけ。京都府は「道路整備は一朝一夕にいかない。大変な時間がかかる」と逃げの姿勢でした。
周辺環境への影響については、向日市は「施行主体である京都府が実施検討されるべきもの」と責任逃れの一方で、京都府は住民説明会では一切触れること無く、質問に対して「公募事業者の提案が出てから検討」と、全くのゼロ回答でした。
市と府は、責任と誠意ある対応を
わかったことは、道路や市民生活への影響について確たる見通しも無いままに、アリーナを整備することだけを決定し、具体的なことは事業者まかせであるということです。
市民の疑問に答えないままにアリーナ建設準備だけが進められることは、京都府が掲げる「市民と協働のまちづくり」に全く反します。向日市長には誘致した責任を、府知事には向日市民に対する誠意ある対応を求めます。
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