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杉谷ひろば167号(2025年4月号)
今号のコンテンツ

◆【京都アリーナ】事前評価 府、すっ飛ばす-周辺環境への影響甘く見るな
◆催し等の案内
◆南海トラフ地震  被害想定公表:なのに防災予算激減、軍事費は激増
◆向日市議会・3月議会の報告
 ●向日市の予算に対する私の賛成討論(要旨)
 ●請願・意見書
◆一般質問の報告
 ●アリーナ問題:事業評価を府に求めよ
 ●緑の保全:向日市の基本計画に掲げよ
 ●マンション支援:制度導入の検討進めるべき
◆弾薬庫が日本各地に
◆中山道の旅:奈良井宿から塩尻峠を越えて下諏訪へ


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★【京都アリーナ】事前評価 府、すっ飛ばす
周辺環境への影響甘く見るな


 向日町競輪場敷地内へのアリーナ建設について京都府は先月、伊藤忠商事を代表とする共同事業体と契約を結びました。
2028年7月の完成、10月の供用開始予定といいます。
 しかし市民に大きな影響を与える大型事業に際して実施すべき事前事業評価を京都府はすっ飛ばし、今後も実施しない考えであることが明らかになりました。京都府が自ら定めたルールなのに「実施の対象外」としたのです。
 事前事業評価には、事業の費用対効果の他、「良好な環境の形成及び保全」があげられています。道路事情の悪い向日市の住宅地に隣接して建設するのだから、とても重要です。
 交通渋滞、周辺環境への影響と対策を示すよう、向日市民は求めてきましたが、京都府は「具体的な内容が決まってない」として先延ばし、決まったら市民に説明せずさっさと進める。京都府のこんな不誠実な対応は、向日市民をバカにしたものです。 (4月1日・杉谷伸夫)


◆催し等の案内

★4月12日(土) 10時~12時 寺戸公民館
市民参加でまちをつくる会
※祝園ミサイル弾薬庫問題の学習もします
★4月25日(金) 19時~20時 JR向日町駅前
「明日の向日」月例街頭スポット
★5月16日(金) 19-21時、17日(土) 15-17時
永守重信市民会館・2階第3会議室
「明日の向日」活動報告会


◆南海トラフ地震  被害想定公表:死者29万人 経済被害292兆円
なのに防災予算激減、軍事費は激増


 

◆向日市議会・3月議会の報告

 2月21日~3月21日まで、向日市議会第1回定例会(3月議会)が開かれました。4月からの新年度予算などの議案の他、今議会では請願、議会の意見書が大いに議論になりました。

●向日市の予算に対する私の賛成討論(要旨)

■評価した点

◯市民生活への支援として、上下水道料金の減免、小中学校の給食費の負担軽減を評価

◯太陽光発電+蓄電池設置への補助など、ゼロカーボン推進を、行政が先頭に立って進めていることを評価し、地域の脱炭素目標達成に向けた普及活動を求める

◯子育て支援に関しては、公立保育所の環境改善や第2向陽小学校の建て替え事業に期待。今後、保育所の夏の酷暑対策の実施を強く要望する。また、高校生の通院医療費の無償化も早急に実施するよう求める

◯学校教育では、小中学校給食費の恒久的な無償化、学童保育の受け入れ拡大を要望する

◯市民施設の整備については、新しい寺戸公民館の建設や市民温水プールの整備に期待。プールの設計には利用者の希望を尊重するよう求める

◯環境保全に関しては、「第3次ふるさと向日市創生計画」における緑の保全施策の明記を評価し、具体的な施策の実施を求める

◯被爆80年平和祈念事業について
  平和憲法に反する動きが強まっている。直面する問題を私たち皆が正面から見据え、核兵器の無い世界をめざす決意を新たにする機会として期待する

■課題を指摘

◯JR向日町駅は、ようやく新しい橋上駅舎が市民の前に姿を現わす。一方タワーマンションは、一般的に購入者の多くが投資目的と言われる。市民が求めたものでもない。これに多額の税を投入する事業には賛成できない

◯アリーナ事業について、京都府とともに市民への説明と意見を聴く場を早急に持つよう求める

◯健康保険証に関する市民の不安解消や国民健康保険の負担軽減策について提案する

●請願・意見書

◯学校給食の無償化を国に求める
◯「北陸新幹線延伸の撤回・中止」は否決も、財政・市民生活への影響に懸念

 杉谷議員は請願・意見書全てに賛成しました。

◯採択された意見書
・学校給食の完全無償化を求める意見書
・高額療養費の負担上限額引き上げについて凍結を求める意見書
・金沢・富山への特急サンダーバード、雷鳥 乗り入れの復活を求める意見書

〇否決された請願・意見書
・北陸新幹線の小浜・京都ルートは撤回すべきであるとの決議を求める請願
・北陸新幹線延伸計画の中止を求める意見書

 延伸の撤回・中止を求める請願、意見書は否決されましたが、反対した議員からも環境への悪影響や、京都府の莫大な財政負担などに対する懸念の指摘がありました。大きな影響について市民への説明のないままに、進めてはなりません。


◆一般質問の報告

●アリーナ問題:事業評価を府に求めよ


問  京都府は、アリーナ事業を契約するというのに、市民が求めてきた交通渋滞・周辺環境への影響と対策は何も示していない。向日市として市民の不安に答えられるのか。京都府に基本的な資料の提供を求めるべきでは?

答  今後府が検討を進める中で調査や分析結果について、説明会などを通じ積極的に情報提供がされるものと存じている。

問  京都府は公共事業の実施に当たっては事前評価を実施する制度を設けておりアリーナ整備事業もその対象だ。一旦計画は止めて事業評価を行うよう京都府に求めるべきでは?

答  アリーナ事業が公共事業評価の対象にあたるのかどうか、府が適切に判断されるべきものだ。本市としては府に対して市民への丁寧な説明と情報提供を引き続き求めてゆく。

⇒すべて京都府まかせでいいのか?向日市として向日市民に責任を持って対応頂きたい。

●緑の保全:向日市の基本計画に掲げよ

 向日市では、市街化調整区域の農地の開発が進められ、貴重な緑地空間が失われつつあります。市の緑の保全にむけた方針を聴きました。

問  向日市の最上位計画であるふるさと向日市創生計画に、「緑の保全」の施策が掲げられていない。施策に加えるべきではないか。
答  ふるさと向日市創生計画が策定される前から「緑の基本計画」があるので、同計画には定めていない。現在第3次ふるさと向日市創生計画の策定を進めており、検討してゆく。
⇒その後、計画の中に「緑の保全」が上げられ、「放置竹林対策の実施」「公園等における緑地の適正管理」が取組項目に掲げられました。

●マンション支援:制度導入の検討進めるべき

 築40年超の高経年マンションが増えているため、自治体が支援する制度が創られました。適正な管理計画を自治体が認定したマンションは公表され、市場評価・価値が上がるだけでなく、固定資産税の減免、金利優遇などが適用されることで、マンションの適正管理を促進するものです。すでに人口で9割以上の自治体が導入していますが、向日市はまだ未検討です。
答  制度導入の検討を進めて頂けないか?

問  市民からの具体的な問い合わせがないので(※注2)、実施する予定はない。管理組合から要望をいただくなど状況が進展した場合には、ニーズや実態の把握に努めゆく。

(※注2)事実に反する答弁です。「問合せをしたのに!」と市民から抗議がありました。


◆弾薬庫が日本各地に

 2014年、私は軍隊のない国・コスタリカに旅をした。中南米の小さな国で、周りにコロンビアやベネズエラと危険な国々があるというのに、世界に軍隊を持たないことを宣言し、認めさせていることに深い感動を覚えた。日本は平和憲法9条を掲げているのに、敗戦80年になり、年々軍拡に力を入れ、GDPの2%に達する勢いである。
 京都でも、「学研都市」に接する祝園(ほうその)に、ミサイル弾薬庫が大増設される。祝園弾薬庫は1941年に開設されたのだが、それ以前枚方の禁野にあった弾薬庫が大爆発したため、祝園の地に出現したのだ。その禁野の大爆発による火災は2日間続き、爆風や弾薬飛散は大惨事となり、死者94名、被災は4425世帯にも拡大したという。その慰霊碑は平和ロードに残され、枚方中央図書館に爆発の記録はたくさんの写真と共に保存されている。祝園の「学研都市」に隣接する弾薬庫は、ジュネーブ条約(軍民分離)に違反する。
 80年前の敗戦で、「軍隊は住民を守らない」「軍隊の近くが狙われる」という教訓を沖縄戦で学んだのではなかったか。それにもし過去の禁野のように弾薬庫火災が発生したらどうなるのか。
 全国14カ所で弾薬庫新増設が進められているが、これは超射程ミサイルで敵基地攻撃能力を持ち、長引く戦闘態勢を確保することになる。ミサイル基地化で本当の安全は保障されるのか。本当の安全保障とは、戦争を始めないことである。
 パレスチナやウクライナを見ても、戦争を止めることの難しさを実感する。戦争を始める前の話し合い、外交しか住民は守られない。私は小学2年生で日本の敗戦を体験した。戦争の愚かしさ、苦しさを知る世代として、歴史を繰り返してはならないと強く思う。コスタリカのような国が世界に1つずつでも出現しないか、心から念じるのみである。 (3月18日・安野洋子)

 

◆中山道の旅
奈良井宿から塩尻峠を越えて下諏訪へ


 4ヶ月ぶりの中山道歩き。前回の続きで奈良井宿からの出発だ。前回ここに着いた時は昼前で、宿場内は外国人客がたくさん往来して賑わっていた。今回は夕方だったが、宿場内に人の姿はほとんど無く静まり返っていた。全長1km近くもある宿場内を歩くが、会ったのは3人だけ。桜に客を取られてしまったのか。予約していた民宿は広い部屋が用意され、食事もとても美味しくたっぷり食べさせてもらった。当時の町並をこれほどにまで残している奈良井宿はすばらしいと思った。
 翌朝、塩尻に向けて出発する時、宿のご主人から「実はこの辺りは空き家だらけ。子どももいないし限界集落で大変です」と意外な話を聞き、ここもかと寂しくなった。
 漆器の町=木曽平沢から、贄(にえ)川宿と足を進めると、道端に黄色い花がある。たんぽぽかと思ってよく見ると、なんと福寿草だった。福寿草の花を生まれて初めて見た。しかもこの後下諏訪に着くまで道端にたくさん咲いていて驚いた。
 2日目の目的地=塩尻の近くで、日本の三大遺跡の1つ平出遺跡に立ち寄った。縄文時代から平安にわたって人々が住み、遺跡がたくさん出てくるとガイド館の職員が詳しく教えてくださった。
 3日目は塩尻を出て岡谷、下諏訪に向かう。市街地を過ぎた頃からゆるい登り坂が続く。ぶどう畑、アカマツ林、カラマツ林を過ぎて標高1012mの塩尻峠に着く。眼下に青く光る諏訪湖が見える。下諏訪に下る途中で、諏訪湖の向こうに白く雪をかぶった富士山が見えた。沿道の何気ない庭先に、カタクリの花と福寿草が群れて咲いている。感激するとともに、標高の高さを感じた。
 帰りは、歩いて来た道を探しながら電車に揺られた。 (涸沢文子


 

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